この記事では、2022年4月期における【QYLD】と【XYLD】の分配金について紹介します。
各期ごとの利回りや増配率、配当を含めたトータルリターンもまとめていますので、ご利用ください。
まとめ
QYLD
今期分配金 | $ 0.2051 |
---|---|
単期利回り | 1.00 % |
直近1年利回り | 12.60 % |
分配金増減率(前年同期比) | – 10.04 % |
分配金増減率(1年単位) | – % |
XYLD
今期分配金 | $ 0.4947 |
---|---|
単期利回り | 1.01 % |
直近1年利回り | 10.06 % |
分配金増減率(前年同期比) | + 37.00 % |
分配金増減率(1年単位) | – % |
基準価格の推移
QYLD
XYLD
各種データ
設定来リターン(配当有り・無し)
QYLD
※ETF設定日:2013年12月12日
現在価格 | $ 19.35 |
---|---|
設定来トータルリターン | 56.65 % |
直近5年 | 35.64 % |
直近10年 | -% |
直近15年 | -% |
※2022年5月1日時点
XYLD
※ETF設定日:2013年6月21日
現在価格 | $ 46.61 |
---|---|
設定来トータルリターン | 81.51 % |
直近5年 | 35.61 % |
直近10年 | -% |
直近15年 | -% |
※2022年5月2日時点
設定来でキャピタル単独を見ると
- QYLD:– 18.68%
- XYLD:+23.13%
となっています。
ただ、分配金を含めた設定来リターンは
- QYLD:+60.72%
- XYLD:+86.94%
となっており、【QYLD】にあってはその圧倒的インカムによりマイナスを跳ね返し、結果的にプラスリターンとなっています。
また、【QYLD】と【XYLD】との設定来リターンの差については、それぞれのパフォーマンスに差があることはもちろんのこと、ETFとしての設定日に6ヶ月のズレがあるということも影響しています。
年間分配金と増配率
QYLD
XYLD
それぞれの分配金は、前年同期比で
- QYLD:-10.4%
- XYLD:+37.0%
となっています。
2022年における【QYLD】のスタートは不調のようですね…
なお、カバード・コール戦略という特殊な仕組みであることから、企業の成長に伴う配当ではないので、他のETFとは増配・減配の捉え方が異なります。
【増配・減配】というよりも、単純に前月より【多い・少ない】といった感覚が近いですね
各期の利回りと権利付き最終日終値
QYLD
XYLD
それぞれの4月期単体利回りは
- QYLD:1.00%
- XYLD:1.01%
となっています。
現在の相場は相変わらず激動となっているところ、それによるボラティリティの高さをしっかりとオプショプレミアムとして獲得し、分配金として支払ってくれています。
なお、これらETFの運用ルール上、単期での最大利回りは【1.0%】となっています。
※ごくわずかの誤差はあります
また、【QYLD】にあっては、前年同期と利回りは同じなのにも関わらず、大幅な減配となっています。
各期ごとの分配金推移(おまけ)
QYLD
XYLD
他の一般的なETFと違い、これらETFは分配金の仕組みが特殊であるため、参考として分配金推移を紹介します。
オレンジが分配金額の棒グラフ、ネイビーが利回りの折れ線グラフです。
分配利回りが同じでも、支払われる分配金の額には差があることがわかります。
利回りが低くなった場合に分配金も低いのは当然です。
しかし、利回りが同一なのにも関わらず分配金が減少傾向となることがあるのは、若干気になるところです。
また、いくつかの箇所で2倍近く飛び出ているところがありますが、それは例外的に分配金が多く支払われたためです。
分配金履歴
履歴については、以下のサイトにて詳細に閲覧できます。
QYLD
[Seeking alpha] ←海外サイトです
XYLD
[Seeking alpha] ←海外サイトです
- Declare Date:配当発表日
- Ex-Div Date:権利落ち日
- Amount:配当額
利回りの罠
【QYLD】は【Nasdaq100指数】を、【XYLD】は【S&P500】を対象としたカバード・コール戦略という手法により、オプション取引を駆使して利益を出す特殊なETFです。
【カバード・コール戦略】とは、上昇相場での儲けを捨て、横ばい相場にて利益を狙う戦略です。
分配金ルールの範囲内ではありますが、得たオプションプレミアムを最大限分配するため、分配金を重視する投資家に大人気となっています。
インカムではなくキャピタルを狙いたい場合は、【QQQ】や【VOO】の保有も検討すると良いでしょう。
そして、繰り返しになりますが、【利回りの罠】にはご注意ください。
【QYLD】の基準価格は下落傾向であることから、購入価格から見た利回り(YoC)は低くなっている恐れがあります。
2022年の4月が終わったところですが、株価としてはまだまだ下げ基調です。
ただ、一方的な下げというわけではなく、上下を繰り返すジグザグな相場となっています。
これがいわゆる横ばい相場。カバード・コール戦略が輝くときですね。
ボラティリティが高い中で利回りを高水準に保っていることから、昨年同様、年末に特別な配当が出るのではないかと期待してしまいます。
ETFの特性をよく理解し、素晴らしい配当金ライフを楽しみましょう!
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