主張・考察

配当利回りの正しい計算方法は?

Bloomberg、Googlefinance、Yahoo!finance、個人ブログなどなど…

株やETFについて紹介しているページは数多く存在します。

そして、そのページにより分配金利回りの数値が違うことも多々あります。

どれが正しいのでしょうか?

計算という意味ではどれも正しいでしょうけど、情報として正しい、数字のマジックではない価値のある計算とはどのようなものなのでしょう?

いろいろな求め方

3つ紹介しますが、どれが正しく、どれが間違いだと主張することはありません。良し悪しがあります。

(直近の分配金×年間の分配回数)÷現在の株価

※計算式にカッコがいるのかどうかは気にしないでください。

直近に支払われた分配金が1年間続いた場合を仮定し、現状の株価で割る方法です。

非常に単純で、パパっと大まかに計算することができます。

ただ、銘柄によって支払い月により分配金に偏りが生じていたり、特別な分配金が追加で支払われることがあるので、この計算方法だとおかしな数字になることがあります。

さとり
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この計算だと、利回りが40%を超えるなんてことも…

過去1年間の分配金÷現在の株価

「過去1年間の分配金」を使用することで、分配金の偏りがなくなります。

しかし、「現在の株価」を使用しているため、暴落や急騰などの株価変動により利回りが大きく変化してしまいます。

利回りを基準に購入の判断をする場合には有用ですが、下落による利回り向上の先には減配が待ち構えている事があるので、これには注意する必要がありますね。

【減配に注意!】利回りだけを見た投資の落とし穴 投資のタイミングを図る時、その判断として 「利回りが◯◯%以上になった時」 としている投資家。ある程度いるかと思います。 一見...
さとり
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増配を続けている銘柄なら、この計算でチャンスを掴めそうですね!

過去1年間での単期利回りの合計

私はこれで計算しています。

単期利回りは「その期の分配金÷権利付き最終日終値」で求めます。

その分配金を得るために必要となった金額(=権利付き最終日終値を計算に使うことで、暴落や急高騰などの株価変動に左右されないバランスの取れた計算結果になるのではと思っています。

長期間を均してみると、その銘柄の適正な利回り、期待されている利回りがなんとなく見えてきますね。

利回りが跳ね上がるなど、妙な数字のマジックも発生しないため、より誤解のない情報になるのではないかと信じています。

さとり
さとり
ただ、管理が面倒です。

【QYLD】で確かめる。

例として【QYLD】を使用します。

以下に過去1年間における【QYLD】の各種データを記載します。
(飛ばしてもOKです)

現在の株価

  • 2022年6月12日終値:$17.87

各期の分配金

  • 2022年5月:$0.1785
  • 2022年4月:$0.2051
  • 2022年3月:$0.2097
  • 2022年2月:$0.2020
  • 2022年1月:$0.2030
  • 2021年12月:$0.4994
  • 2021年11月:$0.2246
  • 2021年10月:$0.1966
  • 2021年9月:$0.1902
  • 2021年8月:$0.1879
  • 2021年7月:$0.2230
  • 2021年6月:$0.1939

なお、合計は「$2.71」です。

各期の権利付き最終日終値

  • 2022年5月:$17.73
  • 2022年4月:$20.59
  • 2022年3月:$20.85
  • 2022年2月:$20.09
  • 2022年1月:$20.43
  • 2021年12月:$22.73
  • 2021年11月:$23.05
  • 2021年10月:$22.68
  • 2021年9月:$22.32
  • 2021年8月:$22.87
  • 2021年7月:$22.03
  • 2021年6月:$22.17

各期の単期利回り

  • 2022年5月:1.01%
  • 2022年4月:1.00%
  • 2022年3月:1.01%
  • 2022年2月:1.01%
  • 2022年1月:0.99%
  • 2021年12月:2.20%
  • 2021年11月:0.97%
  • 2021年10月:0.87%
  • 2021年9月:0.85%
  • 2021年8月:0.82%
  • 2021年7月:1.01%
  • 2021年6月:0.88%

これらデータを使用し、比較してみましょう。

計算方法による比較

(直近の分配金×年間の分配回数)÷現在の株価

(0.1939×12)÷ 17.87 = 0.1302

この場合の利回りは「13.02%」です。

過去1年間の分配金の合計÷現在の株価

2.71÷17.87=0.1516

この場合の利回りは「15.16%」です。

過去1年間の単期利回りの合計

上に記載した単期利回りを単純に足し合わせます。

この場合の利回りは「12.61%」となります。

私は、この計算が最も実態に即していると感じているため、これにより利回りを求めております。

【QYLD/XYLD】2022年5月の分配金情報_単期利回りや推移など この記事では、2022年5月期における【QYLD】と【XYLD】の分配金について紹介します。 各期ごとの利回りや増配率、配当を含め...

【QYLD】の場合、毎月の利回りの上限が「1%」と決まっています。(年末に多めに支払われることはあります)

それなのに、利回りが「13%」や「15%」あると言われると、間違ってはいないのですが、なんだか不思議な気持ちになりませんか?

重要なのは「YoC」

各投資家の購入時価格から見た利回りを「YoC(Yield On Cost)」といいます。

分配金が5,000円でも、その株を買った価格が10万円の人と25万円の人とではだいぶ感じ方が違いますよね。

さとり
さとり
前者は「利回り5%」
後者は「利回り2%」

「YoC」の目線で考えると、利回りを上げるためには

  • 平均取得単価を下げる
  • 分配金が増える

どちらかが発生する必要があります。

ただ、平均取得単価を下げるためには、当然ですが株価が下落した状態でナンピン買いする必要があります。

さとり
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…そんなの嬉しくない。

となると、重要なのは「分配金が増える」こと。すなわち「増配」です。

配当金投資、それも長期間を想定しているのならば、目先の高利回りよりも増配率を意識した方が将来的なリターンは大きくなります。

出典:配当成長株投資のすすめ
   (デビッド・L・バーンセン著)

利回りの計算についての記事を書いておいてアレですが、重要なのは増配率だと思っています。

目先で配当金を使う予定がないのなら高い増配や着実な増配を記録する銘柄を仕込み、配当金を使用する必要が生じるその時まで大事に育て上げることをオススメします。

ただ、FIRE済みであったり、目先の生活費の補填に使いたいなどであれば、高利回りを重視するほうがスピード感があっていいと思います。

ぜひ、ご自身のライフプランに合った投資を進めてみてください!

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