主張・考察

【爆損モービルだって?】景気循環をエクソンモービル(XOM)から学ぶ

この記事を読むのに 3 分ほどかかります

 

【爆損モービル】という言葉をご存知でしょうか。

もしかしたら、ここ1年で投資を始めた方々は知らないかもしれません。

【爆損モービル】とは、米国のエネルギー関連会社【エクソンモービル(XOM)】少々小馬鹿にした呼び方です。

「なぜ馬鹿にするんだい?XOMはどの企業よりも絶好調じゃないか」

そんな声が聞こえてきそうですね。

まさしくそのとおり。今の【XOM】は絶好調です。

爆益のはずだが…

2021年から現在までのチャートを見てみましょう。

  • 緑:XOM
  • 赤:VOO

これを見て、絶好調じゃないと言う人はいません。

米国市場の平均とされる【S&P500】を圧倒的アウトパフォームしています。

  • XOM:+113.61%
  • VOO:+8.85%

【VOO】は1年と半年で9%弱の成長。正直、これでも優秀です。

ただ、【XOM】。113%です。2倍超えです。

「やっぱり爆損してないじゃないか。むしろ爆益だ。非保有者のやっかみか!」

…こんな声も聞こえてきそうです。

でも、あったのです。爆損とされる時期が。

20年分の下落

爆損がいつきたのか。

それはごく最近、皆様の記憶にも新しい「コロナショック」のタイミングです。

直近20年ほどのチャートを御覧ください。

感染症拡大による移動機会の減少を予期してか、原油の需要が低下することを懸念し、石油関連銘柄が大幅に売られた時期です。

原油価格がマイナスになるという前代未聞の事態が起こっていました。

さとり
さとり
株価は20年前に逆戻り

まるでグロース株のような下落です。

エネルギーセクターは「ディフェンシブ」に分類されるのですが、それを微塵も感じさせない値動きです。

ここで【VOO】との比較、2020年の年間チャートを御覧ください。

  • 緑:XOM
  • 赤:VOO

これが【爆損モービル】です。

【VOO】や【QQQ】が即座に反発し、最高値を更新し続ける中、【XOM】は延々と地の底を這っていました。

みんな一緒に下落を続けていたなら、こうは呼ばれていなかったと思います。しかし、ハイテク銘柄が一足先に高騰してしまったことにより、この差を弄り倒されてしまいました。

コロナ禍という終わりの見えない混乱の最中

  • 復活の兆しはない。原油関連はもう終わりだ。
  • 環境に悪い。人類は使用を控えるべき。
  • 化石燃料には限界がある。光はない。
  • これからは電気の時代。世の流れに反してる。

などといった感じで、なんだか散々な言われようでした。

ただ、そんな中でも配当金は減配することなく支払われていました。

配当性向がかなり高くなっていたのではと思いますが、企業としては「株価と業績の低迷は一時的なものであり必ず復活する」と信じ、株主還元を優先していたのでしょう。

さとり
さとり
歴史ある企業の意地を感じます。

逆転の兆し

【XOM】の反撃は2021年から始まります。

ワクチンの摂取が世界的に開始され、ある程度の需要の復活が見込まれたことからか、WTI原油価格が上昇。それに合わせて【XOM】の株価も上昇しています。

2021年の年間チャートは以下のとおりです。

  • 緑:XOM
  • 赤:VOO

【VOO】をアウトパフォームしています。

2020年はさすがに下げすぎていたのか、ここで急激に復活しています。

年間で50%弱の成長。まさに異次元ですね。

ただ、この頃はまだ【爆損モービル】でした。

というより、あまり話題になっていなかったのかなと思います。

1年前に遅れを取っていた銘柄が大逆転をしていることなど気にもせず、「コロナ後から爆上げが続いているハイグロ」ばかり注目されていた気がしますね。

【QQQ】や【SOXL】など、乗り遅れてはならない雰囲気がありました。

当時、それらに飛びついた人たちは(上手に高値で売り抜けてさえいれば)大きな利益を手にしていることでしょう。

密かなる【逆転モービル】。その頃、この事実にしっかりと目を向けていた人はどれくらいいたのでしょう。

そして反撃の時

圧倒的な差をつけたのは2022年。そして、今もまさに継続中と言えるでしょう。

  • インフレ
  • ロシアーウクライナ問題

世界的には決して喜べない事態ですが、【XOM】の株価には追い風となっています。

  • XOM:+45.22%
  • VOO:-17.39%

このあたりでようやく日の目を浴びました。やっと注目されてきたのです。

現在も【XOM】は上昇中。【VOO】は下落中です。

今から飛びつくか。乗り遅れてはいけないか。

まるで、1年前のグロース株を見ているようです。

ただ、こちらの方が魅力的とも言えます。

【XOM】はいわゆる「高配当株」であるため、株価上昇の恩恵のみならず、3ヶ月毎の配当金というお小遣いもいただけるのです。

売ることでしか利益を得られないグロース株との違いはこれでしょう。

さとり
さとり
もう【爆損モービル】ではありません。

むしろ【単独爆益一人勝ちモービル(謎語呂)】でしょう。

それでは、最後に2020年の初日から現在までのチャートを見てみましょう。

  • XOM:+26.35%
  • VOO:+21.74%

かつて【爆損モービル】などと揶揄されていたものは、コロナショックという絶望を乗り越え、米国市場の平均を上回る成果を挙げているのです。

また、高配当株だということも忘れてはいけません。

これが現実なのです。こんなこと、当時は誰が想像していたでしょう?

尺蠖の屈するは伸びんがため

この記事では【XOM】を題材としましたが、もちろんこれ以外にも逆転銘柄はあります。

さとり
さとり
原油関連としては【CVX】や【SHEL】も逆転中です。

この記事で伝えたかったことは、【XOM】が良いとか悪いとか、グロースが良いとか悪いとかではなく、全ては循環するものだということです。

常に一直線で右肩上がりとなる銘柄なんてありません。

業績が良くても、株価としては大きく下げているなんてこともあります。

  • その時の世界情勢
  • 金利等の経済状況
  • 投資家のトレンド

など、値動きの原因は多岐にわたるため、単純にその企業の業績だけで判断できるものではないのです。

例えば足元の相場。グロース株が軒並み壊滅的ですが、個々の企業を見てみると、良決算のものもあります。

一時的に嘆き悲しまれることはあるでしょうが、いつかは復活するものなのです。

さとり
さとり
それがいつかはわかりません。今年か、来年か、再来年か…

ただ、復活が遅いということは、仕込み時が長く確保できるということだとも言えます。

コロナ時、ハイテク系グロース株は反発が早すぎたため、ほとんどの投資家は上手に仕込めなかったのではと思います。

ならば今、多くの銘柄が1年前の株価に戻っている今、これをチャンスと捉えて積極的に買い向かうべきなのではないでしょうか。

【爆損モービル】の時期に【XOM】を仕込み続けた投資家は、価格だけでも2倍の利益さらに配当利回りは「YoC」で8%超えです。

さとり
さとり
売ってもよし、持ってもよし。

【尺蠖の屈するは伸びんがため】

コロナ時の【XOM】同様、今の相場は多くの銘柄にとって「尺取虫が縮んだとき」なのです。

その尺取虫が伸びたとき」、株価は大きく反発、安値仕込みした銘柄が爆発的成長を記録するのです。

もともと長期目線で始めた投資でしょう。こんな数ヶ月の下げで挫けてはいけません。

さとり
さとり
忍耐を試されています。
焦ってはいけません。

人類が幸せを求め、進化し続ける限り、世界経済も成長します。

適切なリスク管理のもと、前向きに投資を続けていきましょう!

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