主張・考察

【RYLD】権利付最終日と権利落ち日、どっちで買うべき?

  こんにちは、さとりです。

 この記事では、人気の米国高配当ETFである【RYLD】について、それを「権利付最終日」に買うべきなのか、分配金を狙わず「権利落ち日」に買うべきなのかを検証します。

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 これら2つは分配金を得るために意識するべき重要な日であるところ、これの前に買うか後に買うかでどちらの方が得なのかについてしばしば悩まされるものでもあります。

さとり
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誰もが一度は考えたことだと思います。

 今回は、これらの問題について【RYLD】の分配実績から検証してみようかと思います。

結論

伝えたいことは「タイミングなんて気にするな」ということです。分配金狙いの投資なので、特に狙わず、買いたいときに買っていきましょう!

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権利またぎについて

 権利またぎとは、ETFから分配金を受け取る権利を得ることを言います。

 スプレッドシートにて5分で作った図解です。(日付は例です)

 単純に分配金だけが欲しいのならば「権利付最終日の終値(引成)」でETFを買い、それを少なくとも翌日(権利落ち日)の寄り付きまで持ち越すことで分配金を得ることができます。なお、権利落ち日の始値で売っても分配金は受け取れます。

なにか問題があるの?

 分配金の権利落ち日は、ETFの価格が下落する傾向にあると言われています。分配金欲しさに焦って買付したはいいものの、それ以上に価格が下落してしまってはなんだか微妙ですよね。

 「5ドルの分配金を得たものの、ETFの価格が権利落ち日に7ドル下落してしまった。それならば、分配金を狙わず、権利落ち日にETFを買っていた方が2ドル得だった。」といった感じです。

 なにもない普通の日であれば問題ないのですが、権利関係の日に近づくにつれてそれを意識してしまい、焦りにより投資判断に迷いが生じることもあるため、ここでひとつ過去の傾向を調べてみようというところです。

 【RYLD】が誕生してから今までに、分配金は「40回」発生しています。(2022年9月15日時点)この「40回」において、権利付最終日と権利落ち日でどのような値動きがあり、分配金を考慮した場合にどれくらいの損益が生まれていたかを確認してみましょう。

さとり
さとり
まだまだサンプル不足ですが、ふんわりと感覚をつかめるかと思います。

権利付最終日の終値から権利落ち日の始値

 最も単純な「権利またぎ」です。権利付最終日の終値で買い、翌日の始値で売るようなイメージです。場中の値動きという要素がないため、分配金発生による下落と、権利落ち日の寄り付きによる変動だけが変化分となります。

価格変動のみを見た場合の騰落

  • プラス :4回
  • マイナス:36回

 権利またぎでプラスリターンになった割合は「10.00%」でした。殆どの場合で、価格は下落しています。

 ※参考:QYLDは「11.54%」でした。

分配金を考慮した場合(税引

 権利をまたいだということは、分配金を受け取ることができるということです。先程の例は単純な基準価格のみを見た騰落でしたが、受け取る分配金を加味した場合どのような結果になるでしょうか。

  • プラス :27回
  • マイナス:13回

 分配金を考慮した場合、権利またぎでプラスになった割合は「67.50%」でした。権利付最終日に買付し、分配金の権利を得た方が結果的にプラスとなることが多かったということですね。(税引前だということにご注意ください)

 ※参考:QYLDは「68.27%」でした。

分配金を考慮した場合(税引

 ひとつ上の例に税金の要素を加えて検証してみます。受け取る分配金に「0.717165」を掛けて考えます。(米国での所得税と日本での所得税)

 なお、税金については、その投資家の損益状況、買付口座種別確定(還付)申告の有無など、各個人投資家により差が生じる要素によって最終的な支払い額が変わってくるうえ、安値で買付できたとしても、売却時にはその分多くの譲渡益税が課税されるため、本来であれば各自で自分に合わせた計算をする必要があるところですが、今回はわかりやすさを重視し、単純に日本と米国で発生する所得税のみを差し引いて計算します。

  • プラス :19回
  • マイナス:21回

 プラスになった割合は「47.50%」でした。税金を考慮した場合、ほとんどトントンでした。

 ※参考:QYLDは「48.08%」でした。

権利付最終日の始値から権利落ち日の始値

 少し違うパターンで検証してみます。今回はどちらも始値です。これは寄り付き時に「成行」にて売買するような想定です。先程の検証は、権利付最終日の終値で買付するという現実的に難しい想定でしたが、今回はそれなりに現実味のあるものになると思います。

価格変動のみを見た場合の騰落

  • プラス :8回
  • マイナス:32回

 プラスになった割合は「20.00%」でした。やはりこちらのパターンでも、かなりの割合で価格は下落していたようです。

 ※参考:QYLDは「17.31%」でした。

分配金を考慮した場合(税引

  • プラス :20回
  • マイナス:20回

 分配金を考慮すると、権利またぎでプラスになった割合は「50.00%」でした。(税引前だということにご注意ください)

 ※参考:QYLDは「58.65%」でした。

分配金を考慮した場合(税引

  • プラス :18回
  • マイナス:22回

 プラスになった割合は「45.00%」でした。税金を考慮した場合、プラスの回数は半数を少しばかり下回ってしまいました。外国税額控除やNISA枠を活用した場合に、トントンになるかギリギリ上回るかといったところでしょうか。

 ※参考:QYLDは「40.38%」でした。

参考その1 権利付最終日の値動き

 よく聞く話として「権利付最終日は買いが集中するため、値上がりしやすい」といったものがあります。優待銘柄にて特に聞くものですが、【RYLD】ではどうなのでしょうか?

 権利付最終日の始値から終値までの値動きを見てみます。

  • プラス :15回
  • マイナス:25回

 プラスになった割合は「37.50%」でした。あんまり値上がりしないみたいです。

 ※参考:QYLDは「37.50%」でした。

参考その2 権利落ち日の値動き

 一般的に「権利落ち日はよく売られるため、価格は下落しやすい」とされていますが、【RYLD】ではどうなのでしょうか?

 権利落ち日の始値から終値までの値動きを見てみます。

  • プラス :14回
  • マイナス:26回

 プラスになった割合は「35.00%」でした。こちらについても、あまり値上がりしないみたいですね。

 ※参考:QYLDは「38.46%」でした。

劇的な差はない

 傾向的にはマイナスとなることが若干多いものの、分配金を加味した場合には劇的な差は無さそうです。

 取得単価を少しでも下げたいのであれば、分配金を放棄して権利落ち日に買付するというのもひとつの狙い所かもしれません。ただ、せっかく分配金狙いで投資をするのに、これでは元も子もないような…

 そもそも、カバード・コール戦略に値上がり益を求めのはナンセンスというものです。横ばい相場での利益を狙い、オプションプレミアムでの設けを狙うものです。

 ならば、早々に購入し、分配金をもらっていこうではありませんか。

 基準価格はマイナスになっていても、分配金を含めたトータルリターンはプラス圏内です。

 再投資をしていたならば、そのプラス幅は更に広がります。

 受け取った分配金はマイナスになりません。必ずプラスになります。

 含み損に惑わされずに分配金を受け取り続けることが、勝利への道なのでしょう。

 なお、今回の検証はあくまでも過去の実績をもとに計算しただけであり、将来の値動きを予想するものではありません。記事内のパーセンテージはあくまでも「割合」であり、今後を予測する「確率」ではないことをご理解ください。

 皆さんの投資判断の一助となれば幸いです。

さとり
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みんなで爆益!

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